お役立ちコラム 2024.10.24
オール電化で電気代を見直すための具体的方法を紹介!節約テクニックも
オール電化住宅の光熱費を見直す時期が来ています。
電気料金の値上げや燃料費調整額の上昇により、家計への負担が増しているためです。
この記事では、オール電化住宅における電気代の特徴と、具体的な節約方法をご紹介します。
目次
電気代の特徴と課題
オール電化住宅では、すべてのエネルギーを電気でまかなうことになります。
調理や給湯、冷暖房にいたるまで、生活に必要なエネルギーを電気で賄うのです。
そのため、一般住宅と比べて電気の使用量は必然的に多くなります。
全電化ならではのコスト
オール電化住宅の世帯人数別の月間電気代を見てみましょう。
世帯人数別の電気代平均額 | |
---|---|
1人暮らし | 10,777円 |
2人家族 | 13,406円 |
3人家族 | 14,835円 |
4人家族以上 | 16,533円 |
世帯人数が増えるほど、電気の使用量も比例して増加していきます。
ただし、ガスや灯油を使用しないため、トータルの光熱費では必ずしも高くなるわけではありません。
季節による変動
オール電化住宅の電気代は、季節によって大きく変動します。
寒冷地の冬季では、電気代が月10万円を超えるケースも報告されています。
これは暖房に使用する電力が全体の約7割を占め、給湯に約2割を使用するためです。
一般家庭の月間消費電力量が約400kWhなのに対し、寒冷地のオール電化住宅では冬季に3,000から5,000kWhもの電力を消費することがあります。
料金プランの影響
オール電化住宅では、専用の料金プランを選択できます。
深夜電力を活用する時間帯別プランでは、夜間の電気代が大幅に安くなります。
例えば「くつろぎナイト12」では、深夜の電気代は昼間の3分の1程度になります。
しかし、このようなプランでも燃料費調整額の影響を受けます。
2022年以降、燃料費調整額は年々上昇を続けており、電気代の高騰に拍車をかけています。
効果的な節約方法
オール電化住宅で電気代を抑えるには、いくつかの有効な方法があります。
時間帯別の料金システムを活用し、設備の使い方を工夫し、住宅の性能を高めることで大きな効果が期待できます。
時間帯別の使用対策
電気料金が安い夜間の時間帯を上手に活用することが重要です。
深夜電力を使う時間帯では、昼間の3分の1程度の料金で電気を使えます。
【具体的な対策例】
- 洗濯機や食器洗い乾燥機は夜間にタイマー設定
- エコキュートの沸き上げは深夜時間帯に設定
- 蓄熱式床暖房は夜間に熱を貯める
- 乾燥機の使用は22時以降に
このような工夫により、月々の電気代を数千円から1万円程度節約できます。
設備の最適運用
オール電化住宅の設備を効率よく使うことで、大きな節約効果が得られます。
機器の特性を理解し、使用パターンに合わせた最適な設定を心がけましょう。
エコキュートの活用
エコキュートは電気代を大きく左右する機器です。
省エネモードの活用や沸き上げ温度の調整、追い焚き機能の使用方法を見直すことで節約できます。
【おすすめの設定】
- 「おまかせ節約」モードの活用
- 沸き上げ温度は65度を目安に調整
- 追い焚きより高温足し湯を優先
- 不在時は沸き上げを停止
これらの工夫により、エコキュートの電気代を最大で25%程度削減できます。
断熱性能の向上
住宅の断熱性能を高めることで、冷暖房の効率が大幅に向上します。
窓からの熱の出入りを防ぎ、壁や天井の断熱を強化し、隙間風をなくすことが重要です。
【具体的な対策】
- 遮熱・断熱効果の高いカーテンの設置
- 窓ガラスへの断熱フィルム貼付
- ドア下部の隙間テープ設置
- 二重サッシや複層ガラスへの交換
断熱性能を高めることで、冷暖房の電気代を30%程度削減できます。
特に寒冷地では、暖房費の削減効果が顕著に表れます。
コスト削減の選択肢
オール電化住宅の電気代を抑えるには、料金プランの見直しや設備の更新も検討に値します。
初期投資は必要ですが、長期的な視点で見ると大きな節約効果が期待できます。
プランの見直し
電力会社やプランの選択によって、電気代は大きく変わります。
生活パターンに合わせて、最適なプランを選択しましょう。
【おすすめの見直しポイント】
- 契約アンペアの適正化(10kVA以下なら見直しで年間約3,600円の節約)
- 深夜電力の活用プラン(夜間の電気代が昼間の3分の1に)
- 季節別の料金体系(夏季・冬季の料金設定を確認)
- 電力会社の比較検討(同じ使用量でも会社により年間数万円の差)
プランの見直しだけで、年間の電気代を5万円程度削減できるケースもあります。
省エネ設備の導入
古い電化製品は、新しい機器に比べて消費電力が大きくなります。
省エネ性能の高い最新の機器に更新することで、電気代を抑えられます。
【更新による削減効果】
- エアコン:10年前の機種と比べて約17%削減
- 冷蔵庫:10年前の機種と比べて約40%削減
- テレビ:10年前の機種と比べて約42%削減
- IHクッキングヒーター:効率が15%以上向上
太陽光パネルの導入も有効な選択肢です。
年間で1,000kWh以上の発電が可能なため、電気代を大幅に削減できます。
まとめ
オール電化住宅の電気代節約には、さまざまな方法があります。
時間帯別の工夫や設備の効率的な運用、プランの見直しなど、できることから始めましょう。
【重要ポイント】
- 夜間電力の積極活用
- エコキュートの最適設定
- 断熱性能の向上
- 料金プランの見直し
- 省エネ設備への更新
これらの対策を組み合わせることで、年間の電気代を20~30%程度削減できます。
快適な暮らしを維持しながら、賢く節約を実現しましょう。
まずは自宅の電気の使い方を見直し、できることから実践することをおすすめします。
この記事を書いた人
TRENDLINE編集部
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