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お役立ちコラム

EV充電の電気代はいくら?節約術も解説

電気自動車(EV)への乗り換えを考えている方が、まず気になるのが「充電にかかる電気代は実際どのくらいなのか」という点ではないでしょうか。 ガソリンを使わないぶん維持費が安そうなイメージがありますが、電気代は走行距離や充電方法、契約している電気料金プランによって大きく変わります。 自宅で毎晩こつこつ充電するのか、外出先で急速充電を使うのかによっても、月々の負担はかなり異なります。 この記事では、EV充電の電気代の目安と計算方法から、ガソリン車との費用比較、さらに電気代を賢く抑えるコツまでをわかりやすく解説します。 ぜひ最後まで読んで、EVライフの参考にしてください。

目次

EV充電の電気代の基本を知ろう

EVの電気代を正しく理解するためには、まず「電費」「計算方法」「充電の種類」という3つの基本を押さえておくことが大切です。 これらの知識があると、自分の使い方に合った充電スタイルや節約方法をより具体的にイメージできるようになります。

電費とは何か?充電料金の計算方法

電費とは、EVが電気1単位でどれだけの距離を走れるかを示す指標です。 ガソリン車における「燃費(km/L)」にあたるもので、EVの維持コストを考えるうえでもっとも重要な数値のひとつです。

電費には、大きく2種類の単位があります。

単位 意味 数値の見方
km/kWh 1kWhで何km走れるか 数値が大きいほど効率が良い
Wh/km 1km走るのに何Wh使うか 数値が小さいほど効率が良い

カタログや公式サイトでは「km/kWh」の単位が使われることが多いため、本記事でもこの単位を基準に解説します。

充電料金の計算方法は、主に2通りです。

1つ目は走行距離から計算する方法で、計算式は下記のとおりです。 走行距離(km)÷ 電費(km/kWh)× 電気料金単価(円/kWh)= 充電料金(円)

2つ目は充電した電力量から計算する方法で、計算式は下記のとおりです。 充電した電力量(kWh)× 電気料金単価(円/kWh)= 充電料金(円)

なお、電費は外気温や走行速度、エアコンの使用状況、道路の状態などによって変動します。 カタログ値はあくまで目安であり、実際の走り方を踏まえた計算が大切です。

普通充電と急速充電の違い

EVの充電方法は、大きく「普通充電」と「急速充電」の2種類に分かれます。 利用できる場所やかかる時間、料金の仕組みがそれぞれ異なるため、違いを正確に把握しておくことが重要です。

項目 普通充電 急速充電
電気方式 交流(AC100V/200V) 直流(DC300V~500V)
出力 3kW~6kW 50kW~150kW
充電時間 数時間~十数時間以上 30分程度(目安)
主な設置場所 自宅・商業施設・職場など 高速SA・道の駅・ガソリンスタンドなど
1回あたりのコスト 低め 高め

普通充電は、出力が低いぶん時間はかかりますが、自宅で就寝中に充電できる点が大きなメリットです。 急速充電は短時間で充電できる反面、外出先でのサービス料金が発生するため、1回あたりのコストは高くなる傾向があります。 日常的な使い方では、自宅での普通充電を中心に、外出時に急速充電を補助的に使うというスタイルが一般的です。

自宅充電(おうち充電)と外充電の回数比率

実際にEVを所有している方の充電事情はどのようなものでしょうか。 パナソニックが実施した調査によると、EVを自宅で充電している方は全体の86%に上り、さらにそのうち自宅での充電回数が全体の76%を占める方が多いという結果が出ています(パナソニック「充電場所とおうち充電の回数比率」調査より)。

この数字が示すとおり、EVユーザーの多くは「おうち充電」を主軸に据え、外充電はあくまで補助的な位置づけで利用していることがわかります。 自宅充電を中心にすることで、充電コストを安定してコントロールしやすくなるのが、EVの大きな強みのひとつです。

自宅で充電する場合の電気代の目安

自宅充電は、電費と電気料金単価から計算できるため、コスト管理がしやすいのが特徴です。 ここでは、1回あたりの充電料金の計算方法から、車種別の目安金額、そして電気代が上がる理由と注意点まで順を追って見ていきます。

1回あたりの充電料金はどのくらいか

走行距離から計算する方法

1カ月の平均走行距離を362km(一般社団法人 日本自動車工業会「2023年度乗用車市場動向調査」より)、電費を7km/kWh(目安値)、電気料金単価を31円/kWh(公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価)として計算します。

362km ÷ 7km/kWh × 31円/kWh = 約1,603円

つまり、月362km走行する場合の自宅充電にかかる電気代の目安は、約1,600円前後です。 走行距離が伸びるほどこの金額は増えますが、ガソリン代と比較するとかなり安く抑えられることがわかります。

充電した電力量から計算する方法

バッテリーの残量が20%の状態から100%まで充電する場合の計算例です。 バッテリー容量を40kWhとすると、充電する電力量は「40kWh × 80% = 32kWh」になります。

32kWh × 31円/kWh = 992円

つまり、この条件での1回あたりの充電料金は約992円です。 バッテリー容量が大きい車種ほど1回あたりの充電料金は高くなりますが、充電頻度が少なくて済むという側面もあります。 自宅の電気メーターや充電設備の管理アプリを活用すると、実際の充電量をより正確に把握できます。

車種別・国産EVの充電料金一覧

国産主要EVのバッテリー容量と、満充電にかかる費用の目安を一覧にまとめました。 電気料金単価は31円/kWhで計算しています(0%→100%まで充電した場合の参考値)。

車種 バッテリー容量 満充電費用の目安
日産 サクラ 20kWh 約620円
三菱 eKクロス EV 20kWh 約620円
ホンダ N-ONE e: 29.6kWh 約917円
マツダ MX-30 EV 35.5kWh 約1,100円
日産 リーフ B5 55kWh 約1,705円
トヨタ bZ4X(57.7kWh仕様) 57.7kWh 約1,789円
日産 アリア B6 66kWh 約2,046円
スバル ソルテラ 74.7kWh 約2,315円
日産 リーフ B7 78kWh 約2,418円
日産 アリア B9 91kWh 約2,821円

※各メーカー公表のバッテリー容量をもとに算出した目安金額です。実際の充電料金は契約プランや充電状況によって異なります。

軽EVである「日産 サクラ」や「三菱 eKクロス EV」は1回620円と非常にリーズナブルです。 大型SUVの「日産 アリア B9」でも約2,821円に収まり、ガソリン車の給油費用と比べると低コストであることがわかります。 日常的なおうち充電であれば毎回フル充電するわけではないため、実際の月々の費用はさらに抑えられる傾向があります。

自宅充電で電気代が上がる理由と注意点

EVを購入すると、自宅の月々の電気代には「これまでの家庭の電気代」に加えて「EV充電に使った分の電気代」が上乗せされます。 毎月の充電量によって電気代が変わるため、最初は請求額が増えて驚く方も少なくありません。

パナソニックの調査では、おうち充電設備を導入した家庭の電気代は平均で約1.24倍に上昇しており、1.3倍以上になった家庭が27%にのぼります。 さらに、EV導入後に電気代が上がることを事前に想定できていなかった方も一定数いるという結果も示されています。

注意すべきポイントは下記の3点です。

  • バッテリー容量が50kWhを超えるようなEVの場合、自宅の電気契約容量を引き上げる必要が生じることがある
  • 契約容量の変更にともない、電気料金の基本料金がアップする可能性がある
  • EV購入時には、おうち充電設備の設置費用(200V対応コンセント設置で10万円程度が目安)も想定しておく必要がある

EVに乗り換える前に、電気代の上昇幅と設備投資のコストをあわせて試算しておくと安心です。

外出先で充電する場合の電気代の目安

外出先での充電は、サービス事業者を通じて行うのが一般的です。 自宅充電とは異なり、月額の基本料金と充電ごとの使用料が発生するため、仕組みを正しく理解しておくことが大切です。

外充電に必要な充電カードとは

外出先でEVを充電するには、充電サービス事業者が発行する「充電カード」、または専用スマホアプリへの登録が必要です。 充電カードは認証と決済を兼ね備えており、充電器にかざすだけで利用を開始できます。 現金での決済はほとんどなく、クレジットカードに紐づいたキャッシュレス決済が主流です。

充電サービスは、大きく「車種を問わず利用できるサービス」と「特定メーカー車向けのサービス」に分かれます。

車種を問わず利用できる主なサービスの例

  • e-Mobility Power(eMP)
  • ENEOS Charge Plus
  • EV充電エネチェンジ
  • WeCharge
  • DMM EV Charge など

メーカー系の主なサービスの例

  • ZESP3(日産車向け)
  • TEEMO(トヨタ車向け)
  • テスラ スーパーチャージャー(テスラ車向け)
  • 三菱自動車充電サービス(三菱車向け) など

自分が乗るEVの車種や、外出時の充電頻度にあわせてサービスを選ぶことが大切です。

時間課金制の仕組みと料金の考え方

外充電の多くは「充電した電力量」ではなく「充電した時間」に応じて課金される「時間課金制」を採用しています。 これは、急速充電スポットが限られており、利用者が長時間占有するのを防ぐための仕組みです。

例として、最大規模の充電ネットワーク「e-Mobility Power(eMP)」の料金は、急速充電で約27.5円/分、普通充電で約3.85円/分となっています(会員プランの場合)。 急速充電器を30分使うと「27.5円 × 30分 = 825円」の使用料がかかる計算です。 さらに多くのサービスでは、使用料に加えて月額基本料金が発生するため、合計のコストを把握したうえでプランを選ぶ必要があります。

また、外充電スポットの多くでは、1回の利用が30分以内に制限されている場合もある点に注意が必要です。

主要充電サービスの月額利用料の比較

充電サービス各社の料金例

e-Mobility Power(eMP)は、国内最大規模の充電ネットワークを持つサービスです。 急速・普通充電を両方使える「急速・普通充電プラン」は月額約4,180円(税込)、普通充電のみの「普通充電プラン」は月額約1,540円(税込)です。 これに加え、急速充電は約27.5円/分、普通充電は約3.85円/分の使用料が加算されます。 充電カードに加入していない「ビジター利用」も可能ですが、都度払いのため使用料は割高になります。

ENEOSグループの充電サービス料金例

ENEOS Charge Plusは、ライフスタイルに合わせた複数のプランを提供しています。 ENEOSでんきとのセット契約による「でんき割」が適用されるため、電気とEV充電をまとめてコストを抑えたい方に向いています

プラン名 月額基本料金 急速充電(自社) 急速充電(提携) 普通充電(自社) 普通充電(提携)
プレミアムプラン 2,200円 22.0円/分 27.5円/分 3.3円/分 3.85円/分
シンプルプラン 0円 46.2円/分 49.5円/分 3.3円/分 3.85円/分
PHEVプラン 1,100円 22.0円/分 27.5円/分 3.3円/分 3.85円/分

(価格はすべて税込。提携充電器や時間帯によって変動する場合があります。)

PHEVプランはプラグインハイブリッド車のユーザーに向けた専用プランで、充電と給油の両方を全国のENEOSネットワークで賄いたい方にとって便利な選択肢です。

主要自動車メーカーの充電サービス料金例

メーカー系の充電サービスは、自社車両との相性の良さや、サポートの充実度が特徴です。 主要なメーカーが提供するサービスの料金体系を以下にまとめました。

サービス(メーカー) プラン名 月額基本料金 普通充電単価 急速充電単価
ZESP3(日産) シンプル 1,100円 3.3円/分 99円/分
ZESP3(日産) プレミアム100 4,400円 3.3円/分 44円/分(100分無料)
ZESP3(日産) プレミアム200 6,600円 3.3円/分 38.5円/分(200分無料)
三菱自動車充電サービス ベーシック 1,100円 6.6円/分 27.5〜55円/分
TEEMO(トヨタ) TEEMO Lite 0円 なし 50円〜/分

※各サービスの料金は変更される場合があります。最新情報は各社公式サイトをご確認ください。

急速充電の利用頻度が多い方はプレミアムプランが割安になり、外充電がほとんどない方はシンプルプランや月額料金なしのサービスを検討すると良いでしょう。

EVの電気代とガソリン車の燃料代を比較

EVの大きな魅力のひとつが、ガソリン車と比べた走行コストの安さです。 ここでは、100km走行・1か月・1年・10年といった複数のスパンで、EVとガソリン車のコスト差を具体的に比較します。

比較には以下の前提条件を使用します。

項目 EV ガソリン車
燃費・電費 7km/kWh(目安) 19.8km/L(WLTCモード平均・国土交通省「自動車燃費一覧 令和7年3月」より)
エネルギー単価 31円/kWh(全国家庭電気製品公正取引協議会 目安単価) 169.5円/L(2026年6月1日時点 全国平均)
月間走行距離 362km(日本自動車工業会「2023年度乗用車市場動向調査」より) 同左

100km走行あたりのコスト比較

まず、100km走行した場合のエネルギーコストを計算します。

EVの場合 100km ÷ 7km/kWh × 31円/kWh = 約443円

ガソリン車の場合 100km ÷ 19.8km/L × 169.5円/L = 約856円

100km走行するだけで、EVはガソリン車より約413円安く抑えられる計算です。 走れば走るほど差が広がっていくのが、EVの大きなコスト優位性です。

1か月・1年間走った場合のコスト差

月間走行距離362kmをもとに、1か月・1年間のコストを比較します。

期間 EVの電気代 ガソリン車の燃料代 差額(EV有利分)
1か月(362km) 約1,603円 約3,100円 約1,497円
1年間(4,344km) 約19,236円 約37,200円 約17,964円

※ガソリン車:4,344km ÷ 19.8km/L × 169.5円/L ≒ 37,193円

1か月で約1,500円、1年間で約1万8,000円の差が生まれます。 年間の節約額は、EV充電設備の設置コストを数年でカバーできるほどの金額です。

10年間乗り続けた場合の総コスト差

仮に年間走行距離1万kmで10年間乗り続けた場合の試算です。

EVの場合(年間1万km) 10,000km ÷ 7km/kWh × 31円/kWh ≒ 約44,286円/年

ガソリン車の場合(年間1万km) 10,000km ÷ 19.8km/L × 169.5円/L ≒ 約85,606円/年

年間の差額は約41,320円、10年間では約41万3,000円の差になります。 車体価格の違いや補助金の有無など、トータルの費用は購入条件によって変わりますが、走行コストの面ではEVが長期的に大きく有利です。 特に走行距離が長い方ほど、EVへの切り替えによる節約効果は高くなります。

EV充電の電気代を安く抑えるポイント

EVの電気代はすでにガソリン車より安い水準ですが、さらに賢く節約する方法もあります。 「電気料金プランの見直し」「外充電サービスの選び方」「エコドライブ」の3つが、電気代を抑えるための主なポイントです。

自宅充電向けの電気料金プランに切り替える

自宅充電のコストを下げるために、もっとも効果的な方法のひとつが「電気料金プランの見直し」です。 EVユーザーの多くは夜間に充電するスタイルをとっているため、夜間の電気料金が割安に設定されている「夜間電力プラン(EV向けプラン)」との相性が非常に良いといえます。

例えば、東京電力エナジーパートナーのオール電化向けプラン「スマートライフ」では、深夜1時〜早朝6時の電力量料金単価が27.86円/kWhと、昼間に比べてかなり割安です。 また、ENEOS Power社が提供する「EV夜トクプラン」も、夜間の充電コスト節約に特化したプランとして知られています。

プランを選ぶ際の注意点として、夜間が安い代わりに昼間の電気料金単価が高く設定されているプランもある点を覚えておきましょう。 ライフスタイルや家庭の昼間の電気使用量を踏まえたうえで、総合的にお得なプランを選ぶことが大切です。 EVのタイマー充電機能と夜間電力プランを組み合わせることで、充電コストをさらに削減できます。

自分に合った外充電サービス・プランを選ぶ

外充電のコストは、契約する充電サービスとプランの選び方によって大きく変わります。 自分の車の使い方をもとに、最適なプランを選ぶのが節約の近道です。

使い方別の選び方のポイントをまとめると下記のとおりです。

  • 長距離ドライブが多い方:急速充電の無料分が含まれるプレミアムプランがお得になりやすい
  • 近所の買い物や通勤が中心の方:月額基本料金のかかるプランよりも、おうち充電だけで済ませる方が節約になる場合もある
  • たまにしか外充電しない方:月額0円のシンプルプランやビジター利用を検討する

外充電をまったく使わないのであれば、充電カードを持たずに自宅充電だけで運用するほうがコストを抑えられることもあります。 一方、ビジター利用は手続きが煩雑になりやすく使用料も高めのため、少しでも外充電を使うなら会員登録をしておくほうが長い目で見てお得です。

エコドライブを意識して電費を改善する

EVのランニングコストをさらに抑えるためには、「走り方」を工夫することも重要です。 エコドライブを実践することで、同じ充電量でもより多くの距離を走れるようになり、結果的に電気代の節約につながります

意識したいエコドライブのポイントは下記のとおりです。

  • 急加速・急発進を避け、アクセルをなめらかに踏む
  • 速度変化の少ない穏やかな運転を心がける
  • エコモード・回生ブレーキを積極的に活用する
  • 冬場の暖房はエアコンに頼りすぎず、シートヒーターを併用する
  • 高速走行よりも一般道での走行のほうが電費が良い傾向にある

特にエアコン(とりわけ冬の暖房)は消費電力が大きく、使用状況によって航続距離が大幅に変わることがあります。 ガソリン車はエンジンの廃熱を暖房に活用できますが、EVはバッテリーから直接電力を使うため、暖房の影響がより顕著です。 設定温度をひとつ下げたり、シートヒーターを先に使ったりするだけで、電費の改善を実感できる場合があります。

充電料金シミュレーション

実際にEVを購入したとき、月々の充電料金はどのくらいになるのでしょうか。 ライフスタイルが異なる2つのケースで、具体的にシミュレーションしてみます。

【前提条件】 電費:7km/kWh(目安)、電気料金単価:31円/kWh(自宅充電) 外充電は日産「ZESP3 プレミアム200」プランを想定(月額6,600円・急速充電200分込み、追加分38.5円/分)

通勤・レジャー利用のケース(Aさんの場合)

Aさんのプロフィール

  • 利用頻度:週6日
  • 利用方法:通勤(片道10km・週5日)+ 休日の買い物・レジャー(100km・週1日)
  • 1週間の走行距離:200km(月800km)
  • 充電方法:自宅充電(普通充電)のみ

計算結果

1週間の電力消費量:200km ÷ 7km/kWh = 約28.6kWh 1週間の充電料金:28.6kWh × 31円 = 約886円 1か月の充電料金:886円 × 4週 = 約3,544円

同じ走り方をガソリン車でした場合のひと月の燃料代は、月間800km ÷ 19.8km/L × 169.5円/L = 約6,848円です。

EVの充電料金約3,544円に対して、ガソリン代は約6,848円となり、差額は月約3,304円、年間では約39,648円の節約になります。 自宅充電だけで完結するAさんのようなケースでは、充電コストの管理が非常にシンプルです。

休日のロングドライブ利用のケース(Bさんの場合)

Bさんのプロフィール

  • 利用頻度:週1日
  • 利用方法:休日のロングドライブ(片道200km)
  • 1週間の走行距離:400km(月1,600km)
  • 充電方法:自宅充電 + 外充電(急速充電を週2回・計60分)

計算結果

自宅充電分:20kWh × 31円 = 620円/週 → 2,480円/月 外充電分:月額基本料金6,600円(急速200分込み)+ 超過分40分 × 38.5円 = 1,540円 合計:2,480円 + 6,600円 + 1,540円 = 約10,620円/月

同じ走り方をガソリン車でした場合の燃料代は、月1,600km ÷ 19.8km/L × 169.5円/L = 約13,697円です。

差額は月約3,077円、年間では約36,924円となります。 外充電を含むBさんのケースでは、充電カードの月額基本料金が大きなウェイトを占めます。 走行距離や外充電の頻度に応じたプラン選びが、コスト最適化の鍵になります。

自分に合った充電スタイルの選び方

2つのケースからわかるように、充電スタイルは生活パターンによって大きく異なります。 **コストを最小化するための基本的な考え方は、「おうち充電を軸に、外充電は必要最小限に抑える」**ことです。

自分に合ったスタイルを見つけるためのチェックポイントは下記のとおりです。

  • 毎日の通勤・買い物が中心 → 自宅充電のみで十分な場合が多い
  • 月1〜2回の長距離ドライブがある → シンプルプランを軸に外充電を組み合わせる
  • 頻繁に遠出する → プレミアムプランで急速充電を計画的に使う
  • 料金管理を重視したい → おうち充電設備と電気料金プランのセット見直しを検討する

ガソリン車と違い、EVの電気代は料金プランやライフスタイルによって変わります。 少し手間をかけてプランを比較・最適化するだけで、長期的に大きな節約につながります。

EV充電についてさらに詳しく知りたい方へ

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まとめ

この記事では、EV充電の電気代について、基礎知識から節約術まで幅広く解説しました。 最後に、重要なポイントを振り返ります。

  • 電費と電気料金単価(31円/kWh)をもとに充電料金を計算でき、月362km走行で月約1,600円が目安
  • 自宅充電は1回あたりのコストが低く、コスト管理がしやすい
  • 外充電は月額基本料金+使用料が発生するため、自分の使い方に合ったプラン選びが重要
  • 100km走行あたりの電気代は約443円、ガソリン車の約856円(WLTCモード・2026年6月現在のガソリン価格を使用)と比べて約413円安い
  • 年間1万km走行で10年間乗り続けた場合の差額は約41万3,000円と非常に大きい
  • 夜間電力プランへの切り替えとエコドライブを組み合わせることで、電気代をさらに抑えられる

EVはガソリン車と比べて、長く乗るほどランニングコストの優位性が際立ちます。 自宅充電を基本に置きながら、電気料金プランや充電サービスを上手に活用することで、より快適でお得なEVライフを実現できます。 この記事を参考に、ご自身のライフスタイルに合った充電スタイルを見つけてみてください。


※本記事の電気料金単価は公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が定める目安単価(31円/kWh)を使用しています。基本料金・燃料費調整額・再生可能エネルギー発電促進賦課金は含みません。 ※ガソリン価格は資源エネルギー庁調査による2026年6月1日時点の全国平均(169.5円/L)を使用しています。 ※ガソリン車の燃費は国土交通省「自動車燃費一覧(令和7年3月)」のWLTCモード平均値(19.8km/L)を使用しています。 ※各充電サービスの料金は変更される場合があります。最新情報は各社公式サイトをご確認ください。

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