お役立ちコラム 2024.06.16
太陽光発電は蓄電池なしでも設置可能!有り無しを選ぶ基準は?
目次
太陽光発電と蓄電池の役割
太陽光発電とは
太陽光発電は、太陽の光を活用して発電する方法です。太陽光はどんなに使っても枯渇しないことから再生可能エネルギーの一つとされています。
太陽光発電システムは、太陽からのエネルギーを「太陽光パネル」や「ソーラーパネル」などと呼ばれる装置でキャッチし、直流電力として生成します。その後、この直流電力は「パワーコンディショナ」と称されるシステムを介して交流電力に変換されます。これによって、家庭での電力使用、蓄電、あるいは売電が可能になります。この方式は、環境への負荷が低く、効率的な電力供給を可能にする手法として広く認知されています。
①太陽光パネル: これはシステムの中心となる部分で、太陽の光を直接キャッチして電気エネルギーに変換します。パネルには多数の太陽電池、または「セル」が組み込まれており、これが太陽光を吸収して電力を生成します。
②接続箱: この機器は、太陽光パネルで生成された電気を一か所に集め、次のステップへと送る役割を果たします。通常、この接続箱は屋外に設置されています。
③パワーコンディショナー: 太陽光パネルで生成された電気は直流であり、そのままでは家庭の電化製品で使用することはできません。この機器はそのような直流を交流に変換し、家庭で使える形に整えます。また、災害時にはこの機器を直接使って電力を取り出すことも可能です。
④分電盤: 最後に、この機器がパワーコンディショナーからの電力を家庭内に適切に分配します。余剰の電力があれば、ここから電力網に送られて売電することもできます。
このように、太陽光発電システムは各機器が協力して動作することで、持続可能で環境に優しい電力供給を実現します。余った電力を電力会社に販売することで、経済的なメリットも享受することが可能です。このシステムによって、エコロジーと経済性が両立する、将来にわたって持続可能な電力供給が可能となります。
蓄電池とは
蓄電池とは、簡単に言えば家庭用の大型充電器です。スマートフォンに使う持ち歩きバッテリーと同じようなものを、家全体で利用するような形です。この蓄電池には、家のコンセントから電力を供給したり、太陽光発電で生成した電力を蓄えることができます。
特に、停電や災害で通常の電力供給が途絶えた場合でも、事前に蓄えておいた電力を使用することができ、さら高負荷時間帯に蓄電池から電力を使用することで、電気料金を抑えることが可能になります。このように、蓄電池は予備の電源としても非常に有用であり、私たちの生活をより安全で快適なものにしています。
太陽光発電単体のメリットとデメリット
太陽光発電のメリット
電気代が削減できる
太陽光発電システムを導入すると、晴れた日はもちろん、曇りの日でも一定量の電力を作ることができます。この生成された電力は、自家消費として直接家庭の電気として使用することができます。エアコン、冷蔵庫、テレビ、コンピューター、照明など、家庭で必要な電気をこの発電で賄える場合が多いです。
具体的には、家庭で平均して月々どれくらいの電気代がかかっているかを考えてみましょう。この額が太陽光発電で作られる電力によって大きく削減される可能性があります。多くの場合、太陽光発電の設備がしっかりとしたものであれば、日中のほとんどの電力需要を賄うことが可能です。
さらに、家庭で使用しきれなかった電力は、電力会社へ売ることもできます。特に日本では、固定価格買取制度(FIT)などがあり、一定期間、一定の価格で電力を買い取ってもらえる制度が存在します。これにより、「電気代実質0円」を実現することも十分考えられます。
再エネ賦課金の削減できる
再エネ賦課金は、再生可能エネルギーの普及を推進するための特別な負担金制度です。しかし、太陽光発電の導入により、この負担金による追加料金を大きく減少させることが期待できます。
・再エネ賦課金とは?
再エネ賦課金は、再生可能エネルギーの導入と普及を目的とした制度の一部として、電気料金に上乗せされる形で請求される特別な料金です。これにより、再生可能エネルギーの導入コストを分散し、全国的に環境への取り組みを促進しています。
・太陽光発電導入のメリット
太陽光発電を自宅やビジネス施設に導入することで、自家発電を行うことが可能になります。この自家発電によって得られる電力は、再エネ賦課金の課税対象外となるため、賦課金の対象となる電力消費量が減少します。この結果、実質的な電気代が削減されることとなります。
・免除制度の存在
さらに、一部の地域や状況では、太陽光発電の導入によって再エネ賦課金が免除される場合もあります。このような特典は、地域や電力供給会社、政策によって異なるため、詳しい情報は事前に調査することが必要です。
売電収入が得られる
太陽光発電システムは、自家消費用に電力を供給するだけでなく、余剰電力が発生した場合にはそれを電力会社に売ることも可能です。この売電によって得られる収入は、システムの経済効果において非常に大きな要素となります。
日本では、特に固定価格買取制度(FIT)が導入されているため、事前に設定された価格で一定期間(10年間)安定して電力を売ることができます。この制度を利用することで、売電価格が高い時期に太陽光発電を導入すると、非常に大きな経済的メリットを享受することができます。
一般的に、売電価格は太陽光発電の設置当初の条件に基づいて決定されるため、価格が高い時期に設置を行うと、その後数年または十年以上にわたって高い価格で電力を売ることができます。その結果、初期投資コストを速やかに回収し、さらに利益を上げる可能性が高くなります。
総じて、売電収入は太陽光発電が家庭やビジネスにもたらす多面的なメリットの一つです。短期的な収益だけでなく、中長期にわたる安定した収益源となりうるため、エネルギーコストの削減だけでなく資産価値の向上にも貢献します。
停電時でも安心
太陽光発電によって得られるもう一つの大きなメリットは、停電時にも電気を供給できる点です。独立運転が可能なシステムを導入することで、緊急時や災害時でも自家消費のための電力を一時的に利用することができます。
この特性は、日本のような地震が多い地域において特に価値があります。例えば、北海道地震の際には約9割の人が太陽光発電から供給される電力を使用することができました。これによって、生活に必要な最低限の電力を確保し、災害時のリスクを大きく軽減できます。
停電時でも安心というメリットは、太陽光発電が単なるエネルギー供給源以上の価値を持っていることを明示しています。これは、家庭だけでなく病院、避難所、公共施設など、社会インフラ全体にとっても非常に重要な機能です。
寿命が長い
太陽光発電システムの一つの大きな魅力は、その長い寿命です。一般的に、システムの寿命は最低でも25年以上とされています。さらに、多くのメーカーでは25年間のパネル出力保証を提供している場合も多いです。
この長い寿命と保証期間は、初期投資後の運用に大きな安心感をもたらします。多くの家電や機器は数年で劣化や故障が始まることが一般的ですが、太陽光発電パネルは非常に低い劣化率を持っています。これは、システムの品質が高く、また特に高価な部品が頻繁に交換される必要がないためです。
このような長寿命性によって、25年間にわたって一定量以上の電力を確実に生成できると期待されます。これは、長期間にわたる運用コストを削減し、売電による収益も長期間にわたって確保することができるという意味です。
太陽光発電のデメリット
設置費用が高い
太陽光発電の導入にあたり、設置初期の費用は一大事となります。この費用はシステムの種類や規模、設置場所によって大きく変動しますが、50万円から400万円が一般的です。一見、そのコストは膨大に思えるかもしれませんが、適切な計画をすればその負担は軽減されます。
・ソーラーローンの活用
ソーラーローンを利用することで、月々の返済でコストを分散することができます。この方法では、太陽光発電システムから得られる売電収入を返済に充てることができるため、経済的な負担が軽減されます。
・地方自治体の補助金
多くの地方自治体では、太陽光発電の導入を奨励するために補助金を提供しています。補助金を利用すれば、導入費用を大幅に削減できます。ただし、補助金の申請条件や金額は自治体によって異なるため、事前に確認しておく必要があります。
・導入後の経済効果
設置初期の費用が高額であっても、長期的に見れば太陽光発電はその投資価値を証明します。発電された電力は自家消費でき、余った電力は電力会社に売ることができます。この売電収入により、システムの導入コストは徐々に回収され、最終的には利益を生む可能性があります。
・トレエネの0円リースでお得に設置!
太陽光発電システムの設置費用を抑えるための最も効果的な方法として、トレエネの0円リースモデルを紹介します。このモデルは、初期費用が全くかからないため、誰でも手軽に太陽光発電システムを導入できる画期的な仕組みです。
トレエネの0円リースでは、設置からメンテナンスまで全てをトレエネが行います。利用者は、月々のリース料を支払うだけで、最新の太陽光発電システムを利用できます。このリース料には、システムの維持管理費用も含まれているため、追加のコストがかかる心配がありません。
さらに、トレエネの0円リースを利用することで、電気料金の削減も期待できます。太陽光発電システムによって生成された電力を自家消費することで、電力会社から購入する電力の量を減らすことができ、結果的に月々の電気料金を節約することができます。
このように、リースモデルや補助金制度を活用することで、太陽光発電システムの設置費用を抑えることが可能です。太陽光発電の導入を検討されている方は、ぜひこれらの方法を活用し、環境に優しく経済的なエネルギーライフを始めてみてください。私たちは、皆様の太陽光発電導入を全力でサポートいたします。
メンテナンスが必要になる
太陽光発電システムは、日中の電力の不安を軽減できる一方で、定期的なメンテナンスを必要となります。メンテナンスはシステムの寿命を延ばし、最適な発電効率を保つために不可欠です。
メンテナンスの内容
太陽光発電システムのメンテナンスには、パネルの清掃、コネクタやケーブルの点検、パワコンの動作チェックなどが含まれます。特にパネルの清掃は、汚れや塵が蓄積することで発電効率が低下するため、定期的なチェックと清掃が必要です。
またパワコンの寿命が10年から15年になる為、その時期に交換が必要となってきます。
発電量が天候に左右される
太陽光発電システムは、天候に大きく依存します。晴れた日には高い発電効率が期待できますが、雨や曇りの日には発電量が大幅に減少することがあります。
・天候の影響
太陽光発電は、その名の通り、太陽の光エネルギーを電力に変換するシステムです。そのため、天気が悪いと、システムが受け取れる太陽光の量が少なくなり、発電量が低下します。特に、日本のような多雨地域では、雨天が続くと発電効率に大きな影響が出ます。
・年間発電量の安定性
一方で、年間を通じてみれば、晴れと雨のバランスによって、年間の発電量は一定の範囲内で安定することが一般的です。季節による変動はあるものの、夏の強い日差しによる発電量の増加が、冬の低い発電量を補って、年間トータルでは安定した発電が見込めます。
屋根にパネルの重さがかかる
太陽光発電システムの導入に際して、屋根の強度やパネルの重量は重要な要因となります。適切な選定と設置が行われれば、ほとんどの家屋において問題は生じません。
太陽光パネルは様々なサイズや型が存在します。一般的な家庭用のパネルの重量は、大きさやメーカーによって異なりますが、一般的な範囲内であれば、現代の建物の屋根はこれを支えるのに十分な強度を持っています。
もし屋根の強度が気になる場合や、大きなパネルを設置したい場合は、軽量化された太陽光パネルや、強度を補強するための設計改良が推奨されます。
設置が向いていない家もある
太陽光発電の設置は、多くの家庭や建物にとって有益ですが、設置条件によっては最適な環境を実現することが難しい場合もあります。これは、様々な要因によるもので、事前の確認と計画が必要です。
太陽光発電の効率は、屋根の方向や角度に大きく依存します。南向きの屋根は日本において発電効率が最も高いとされ、角度も一定の範囲内であることが理想的です。
また近隣の建物や大きな樹木、アンテナなどの障害物によって太陽光が遮られると、発電効率が大きく低下します。設置前には、これらの障害物の位置や高さ、季節や時間帯による影の動きを確認することが重要です。
反射光トラブルのリスクがある
・反射光とは?
太陽光パネルは太陽の光を受け取り、電気に変換します。この過程で、一部の光が反射してしまい、その反射光が周囲に影響を及ぼすことがあります。特に朝や夕方、太陽の位置が低いときにこの反射が強くなることがあります。
・近隣への影響
強い反射光は、近隣の住民の生活に不便をもたらすことがあります。例として、部屋の中に強い光が入り込む、運転中の車の運転手の視界を妨げるなどの状況が考えられます。
・トラブル回避の方法
反射光トラブルを回避する方法として、太陽光パネルの設置位置や角度を調整することがあります。特に、北面以外に設置することで、トラブルのリスクは低減すると言われています。また、反射を低減するコーティングが施されたパネルを選択することも一つの方法です。
太陽光発電単体の注意点
自家消費する場合の太陽光発電の注意点
発電と消費のタイミングの調整
発電した電気は直接ストックできないため、発電と消費のタイミングをうまく合わせることが重要です。例えば、日中の発電量が多い時間帯に大きな電力を消費する家電を使用するなど、ライフスタイルの工夫が求められます。
ただモニターをチェックして月々の電力使用量と使用状況が視覚的に分かるので「今月はこれだけ節約できた」「来月はもう少し節約しなきゃ」など自然と省エネ意識が芽生えやすくなります。
蓄電池併用(セット)のメリットとデメリット
蓄電池の併用のメリット
メリット①電気を蓄えられる
太陽光発電と蓄電池を組み合わせれば、自宅で発電した電気を無駄なく利用できます。太陽光発電は、太陽光が当たる時間しか発電できません。
日中に電力を消費した場合、発電した分を使うため売電に回す量は減ってしまいます。蓄電池を導入すれば夜間や発電量が少なくなる曇りや雨の日でも、蓄えておいた電気を利用できます。
メリット②非常時の電力供給
災害時などの非常時にも電力を供給でき、安心感を提供します。
災害時でも、冷蔵庫やエアコン、照明やテレビ、スマートフォンの充電など、電気が使えると大きな安心につながります。毎年のように自然災害が起こる今、太陽光発電と蓄電池は、大切なライフラインである電気をしっかりとバックアップしてくれるのです。
メリット③電気代の削減
夜間などの電力料金が高い時間帯に蓄電した電気を利用することで、さらなる電気代の削減が可能です。
またFIT制度が終了していれば昼間はパネルで発電した電気を使い、余剰電力は蓄電池へ貯めて、日が沈んだ夜や、日の出前の朝方に蓄電池の電気を使用することで単価の高い日中の電気を買う必要がなくなります。
蓄電池の併用のデメリット
デメリット①初期投資コスト
蓄電池の導入には、それなりの初期投資が必要です。
蓄電池は決して安い買い物ではないので、費用の面で悩まれる方が多いのではないでしょうか。蓄電池を導入して元を取れるのか?と悩む方もいると思います。その点はご家庭の使い方によって異なるので業者に相談するのがベストだと思います。
初期費用を抑えるために国や自治体の補助金を利用できる場合もあるのでしっかりと確認してから検討した方がいいでしょう。
デメリット②設置スペースの確保
蓄電池を設置するためのスペースが必要となります。
定置型蓄電池は住宅用のもので、エアコンの室外機2台分程度のサイズになりますので、設置スペースを確保しなければいけません。 スペースが無い場合は、屋外タイプなど設置場所を確保できるタイプのものを選ぶ必要がありますが、海に近い塩害地域などでは屋外設置は難しくなります。
デメリット③充放電回数に寿命がある
リチウムイオン電池は、充放電の回数に限りがあります。充放電回数の寿命を超えると、蓄電容量が徐々に減っていくのでいずれは交換が必要になります。メーカーによって保証期間や充放電サイクルの回数や残存容量が違うので、長く適切に使うことができる製品を選びましょう。購入の際にはしっかり製品の説明をしてくれる会社を選ぶことが大切です。
蓄電池は後付けも可能だがその選び方は?
蓄電池の設置をご検討中の方には既に太陽光発電を設置されているご家庭様も多いと思います。
蓄電池と太陽光発電はセットで語られることがほとんどですが、どんな種類の蓄電池でも既設の太陽光発電と組み合わせられるという訳ではありません。太陽光パネルのメーカーや、設置状況、パワーコンディショナーとの組み合わせによっては、希望のタイプの蓄電池が設置出来ないということもございます。
太陽光パネル・蓄電池の導入についてお考えの方は、太陽光発電や蓄電池の実績が豊富な「TREND LINE(トレンドライン)」へぜひご相談ください。TRENDLINEでは、設置の初期費用から維持にかかる費用、メンテナンスに至るまで、費用面のシミュレーションを正確に行い、お客さまにご安心いただけるようにしています。複数のメーカーを比較して、お客さまにとって最適なシステムを検討します。
また、太陽光パネル設置後の隣人トラブルについても、豊富な現場経験をもとにアドバイス可能です。さらに、メーカー保障や工事保障に対応し、販売から施工、メンテナンスまでをワンストップでご提供いたします。補助金などの申請業務にも対応しておりますので、この機会にぜひ、お問い合わせください。
この記事を書いた人
TRENDLINE編集部
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