お役立ちコラム 2023.08.23
【完全解説!】太陽光発電を屋根に載せるときの疑問を解決!
最近の電気代の高騰を受け、自家発電の手段として太陽光発電が注目されています。しかし、設置するにあたっての様々な疑問や不安がある方も多いはず。このガイドで、その疑問を一つずつ解消していきましょう。
目次
太陽光発電システムの設置が向いている屋根の種類3選!
屋根の形状によって、設置の方法や効率が大きく変わります。
平屋根
設置スペースが十分
平屋根の特性上、太陽光発電パネルを設置するスペースが広く取れます。これにより、より多くのパネルを設置して、高い発電効率を追求することができます。
架台による南向き設置
さらに、平屋根に太陽光発電を設置する際の大きな利点として、架台を使用してパネルを南向きに設置することができる点が挙げられます。南向きに設置することで、日本の緯度では太陽光を最も効率よく受けることができ、さらなる発電効率の向上が期待できます
一年を通して安定した発電
角度調整の容易さに加え、平屋根は夏場の直射日光を効率よく受け取ることができます。その結果、発電量が増加し、一年を通して安定した発電が期待できます。
切妻屋根
四季を通じての発電効率
切妻屋根の二つの斜面は、四季を通じて太陽の光を捉えやすい形状となっています。これにより、太陽の位置や角度に関係なく、一定の発電効率を維持することができます。
冬場の太陽光の捉えやすさ
特に冬場、太陽の角度が低くなる時期でも、切妻屋根の一方の斜面が光をしっかりと受け取ることができるのは大きな利点です。これにより、年間を通じての発電量の安定性が高まります。
設置面の選択の自由度
二つの斜面があるため、どちらの面にパネルを設置するか、または両面に設置するかを選択できる自由度があります。これにより、家の位置や周囲の環境に応じて、最適な設置方法を選択することができます。
風の影響を受けにくい
斜面があることで、強風時でも風の影響を受けにくく、パネルの損傷リスクが低減されます。
寄棟屋根
複数の斜面による発電効率の向上
寄棟屋根の大きな特徴は、複数の斜面があることです。この特性を生かすことで、日中の変動に合わせて複数の方向から太陽の光を捉えることが可能となり、発電効率が上がります。
時間帯ごとの発電最適化
複数の斜面が存在するため、時間帯によって最も効率的に太陽光を受け取れる面を選択して発電することができます。これにより、朝から夕方までの長い時間帯にわたり、安定した発電が期待できます。
周囲の環境に応じた設置の柔軟性
周囲に高い建物や木々がある場合でも、寄棟屋根のいずれかの斜面が適切に太陽光を受け取ることができる確率が高まります。これにより、設置場所の制約が少なくなります。
耐風性の向上
複雑な形状のため、風の影響を分散させることができ、強風時のリスクが低減されます。
太陽光発電システムの設置が向いている屋根の材質3選!
ガルバリウム鋼板
耐久性と強度
ガルバリウム鋼板は、非常に丈夫な材料であり、耐久性や耐熱性も高いです。これにより、太陽光発電のパネルを長期間安定して設置することが可能となります。
施工の柔軟性
ガルバリウム鋼板の特性を活かし、特別な加工をせずに太陽光発電のパネルを設置することができます。特に、穴を開けずに施工が可能なため、屋根の損傷リスクが低減され、作業効率も向上します。
腐食に強い
ガルバリウムの特性上、サビや腐食に非常に強いです。これにより、長期間にわたって屋根の品質を維持することが可能となり、太陽光発電の効率低下のリスクを最小限に抑えることができます。
メンテナンスの容易さ
ガルバリウム鋼板は汚れにくく、また、汚れた場合のお手入れも簡単です。これにより、太陽光発電パネルとともに、長期間のメンテナンスを低コストで行うことができます
瓦(セメント系、陶器系)
美観の維持
瓦屋根の上に太陽光発電を設置しても、伝統的な美しさを損ねることなく、周囲の景観に溶け込むデザインが可能です。特に、パネルの色や形状を選ぶ際の工夫により、伝統的な外観を維持しつつ、モダンなエネルギーソリューションを導入することができます。
強度と安定性
セメント系や陶器系の瓦は、非常に高い強度を持っています。これにより、太陽光発電のパネルや設置架台の重量にも十分に耐えることができます。
耐久性の向上
瓦の耐久性と太陽光発電システムの長寿命が合わさることで、長期間にわたる安定した発電を実現することが可能となります。これにより、一度の投資で長期的なエネルギー供給を得ることができるのです。
スレート板
軽量性
スレート板の最大の特長は、その軽さにあります。この軽量性は、太陽光発電のパネルや設置架台を取り付ける際の屋根への負担を大きく軽減させるため、安心してシステムを導入することができます。
高い耐久性
スレートは天然の岩石から作られており、雨や風、さらには紫外線にも強いという特性があります。これにより、太陽光発電のシステムと併せて、長期にわたり安定した発電が期待できます。
経年変化の少なさ
スレート板は、色褪せや劣化が少ないという特徴を持っています。これは、太陽光発電システムを長期にわたって維持するうえで、外観や機能性の維持に大きなメリットとなります。
設置できない屋根の種類や材質はある?
老朽化した屋根や特定の材質の屋根は、設置の際に注意が必要です。
老朽化した屋根
経年劣化した屋根は、太陽光発電パネルの重量に耐えられない場合があります。安全性を確保するため、事前の強度評価や補強工事が必要となることも考えられます。
アスベスト屋根
過去によく使用されたアスベストは、健康への影響を考慮して現在は使用が制限されています。このような屋根に太陽光発電を取り付ける際は、アスベストの飛散を防ぐための対策が必要となります。
薄い金属シート
特定の薄い金属シートで作られた屋根は、太陽光発電パネルの重量や風圧に耐えられないことがあります。適切な補強や取り付け方法を検討する必要があります。
スレート瓦
古いタイプのスレート瓦は、割れやすい特性があります。そのため、太陽光発電の取り付けには注意が必要です。新しいタイプのスレート瓦に関しては、問題なく取り付け可能な場合も多いですが、専門家の意見を求めることを推奨します。
太陽光発電を取り付ける前には、専門家による屋根の評価や診断を受けることを強くおすすめします。安全に、そして長持ちする設置を目指して、適切なアドバイスや提案を受け取ることが大切です。
屋根に設置できない場合はカーポートに
家の屋根に太陽光発電を設置するのが難しい場合、カーポートを活用するという選択肢も考えられます。カーポートは、車を保護するだけでなく、太陽光発電の導入スペースとしても非常に適しています。以下、カーポートに太陽光発電を設置するメリットについて詳しく解説します。
広い設置スペース
カーポートは、一般的に広いスペースを持っているため、多数の太陽光発電パネルを設置することが可能です。これにより、家の屋根よりも大量の発電が期待できる場合があります。
取り付けの自由度
カーポートの場合、角度や方向を調整してパネルを取り付けることが容易です。このため、最も効率的な位置にパネルを設置することができ、発電量を最大化することが可能です。
二重の利用価値
カーポートに太陽光発電を設置することで、車を天候から保護すると同時に、環境に優しいエネルギーを生成することができます。これは、スペースを効率的に活用する方法として非常に魅力的です。
屋根の角度と向きについて
太陽光発電の効率は、設置する場所や向き、そして角度に大きく左右されます。これらの要素が適切であれば、太陽光発電からの電力収益も増大します。
日本においては、太陽光発電の効率を最大にするためには、南向きに設置することが一般的に推奨されています。南向きにすることで、太陽の移動に合わせて、一日の間で最も多くの光を捉えることが可能となります。しかしながら、個々の家の設計や周囲の環境、さらには障害物の有無によって、常に南向きに設置することが難しい場合もあります。そういった状況下では、南西や南東に少し向きを変えることも一つの方法として考慮されます。
次に、屋根の角度についてですが、日本の緯度を考慮した場合、15度から30度の範囲が発電効率の観点から見て最適とされています。この角度範囲にすることで、特に日照時間が短くなる冬の時期でも、効果的に発電を行うことが期待されます。ただし、一つの家の形状やデザイン、または風の流れといった外部要因によって、最適な角度は変わってくることも考えられます。
さらに、近隣の建築物や高い樹木といった障害物がある場合、その影が太陽光パネルに及ぼす影響も検討の余地があります。影が発電面にかかることで、発電量が低下する恐れがあるため、設置する前に周囲の環境の確認が必要です。
太陽光発電の導入を真剣に検討する際には、専門家としっかりとコンサルテーションを行い、ご自宅の状況に最も適した設置方法を探求することをおすすめします。
雨漏りなどのトラブルは0ではない?
太陽光発電の設置に際して屋根への工事が必要になると、多くの方が雨漏りのリスクを懸念するかと思います。事実、設置のための穴を開ける作業が含まれるため、そのリスクは完全にゼロではありません。特に、経年による屋根の劣化や天気の影響によって、微小な隙間が原因で雨漏りすることも想定されます。
しかしながら、こうしたリスクを軽減、または最小限に留めるための対策はいくつか存在します。まず、太陽光発電の設置を行う業者の選定が大切です。経験豊富で実績のある業者は、設置時の正確な施工技術と共に、様々な屋根材に適した取り付け方法を提案してくれます。
さらに、設置後にも定期的なメンテナンスや点検を実施することで、雨漏りのリスクを早期に検知・対処することが可能です。特に、強風や台風などの天候後は、設置部分の確認を行うことをおすすめします。
最後に、雨漏り以外のトラブル、例えば太陽光パネルの損傷や架台のゆがみなども考慮すべき点です。これらの問題も、適切なメンテナンスと点検の実施により、事前に対策や修復を行うことが出来ます。
まとめとして、太陽光発電の設置は確かにトラブルのリスクを伴いますが、適切な対策と手間をかけることで、長期的に安心して使用することが可能です。
屋根一体型の太陽光発電とは
屋根一体型の太陽光発電は、近年の技術革新により注目を浴びているシステムです。通常の太陽光パネルが屋根の上に取り付けられるのに対し、屋根一体型は屋根材自体が太陽光パネルとしての機能を果たします。これにより、屋根全体が発電機器として活用されるため、空間効率が大幅に向上します。
一体型パネルの価格
屋根一体型のパネルは、従来の太陽光パネルに比べると価格が高めです。しかし、その価格差を補うメリットとして、美観性や省スペース性、そして高い発電効率が挙げられます。また、長期的に見れば、メンテナンスや取り替えのコストが抑えられることで、その初期投資を取り戻すことも期待できます。
一体型は固定資産税がかかる場合があります
屋根一体型の太陽光発電は新しいシステムであるため、税制面での取り扱いに注意が必要です。一部の自治体では、このタイプの太陽光発電に固定資産税が課されるケースが報告されています。そのため、導入を検討する際は、事前に地元の税務署や関連機関に確認を行うことが非常に重要です。
太陽光発電を屋根に設置した際にかかるメンテナンス費用
太陽光発電は、一度設置すると長期間トラブルなく使用できると思われがちですが、定期的なメンテナンスが必要です。
【10年後】20~30万円のパワコン交換費用
10年経つと、パワーコンディショナ(パワコン)の劣化が見られることがあります。基本的にはパワコンの寿命は10〜15年と言われており、そのため、必要に応じて交換を行うことが推奨されます。
【25年後】15万円のパネル交換費用
25年を超えると、パネルの劣化が進むため、新しいものに交換することをおすすめします。
撤去する場合の撤去費用
システムの寿命が来た場合、或いは家を売る際などに撤去が必要になることがあります。撤去には平均して20万円程度の費用がかかります。
屋根に対する太陽光発電システムの大きさ(面積)
太陽光発電システムを設置する際、その面積は様々な要因によって異なります。家庭での電力使用量、屋根の実際の面積、そして設置予算は、システムの面積を決定する主要な要因となります。例として、10坪の屋根空間を持つ家庭では、3kWの太陽光発電システムを設置することが一般的です。このサイズのシステムは、多くの家庭での電力需要の大部分を賄うことができるため、選択されることが多いです。しかし、それぞれの家庭のニーズに応じて最適なシステムの大きさを検討することが必要です。
屋根に設置する際、確認申請は原則不要!
太陽光発電システムの設置については、大規模な商業施設など特定の場合を除いて、通常、家庭用のシステムの設置に際して申請や許可を求める必要はありません。このような緩やかなルールが設けられているのは、環境への配慮や再生可能エネルギーの普及を促進するための方針の一環としてです。
しかし、一概に申請が不要と言えるわけではありません。各自治体によっては、設置の際に特定の手続きを求められることがあるため、屋根への設置を検討する前に、必ず地元の関連部署や役所に確認しておくことが重要です。これにより、後々のトラブルを避けることができ、スムーズな設置が可能となります。
太陽光発電を屋根に設置するときの費用相場は?
家庭用の太陽光発電システムの設置費用は、システムの容量や使用する部材、屋根の形状などによって変動します。TREND LINEでは、平均的な家庭向けのシステムを80万円〜で設置することが可能です。高品質な部材を使用し、長年の経験とノウハウを持つ専門家が設置を行いますので、安心してご利用いただけます。ぜひ一度ご相談ください!
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この記事を書いた人
浜井場
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