お役立ちコラム 2026.02.09
オール電化の蓄電池導入ガイド|電気代と停電対策費用容量も
「オール電化にしたけれど、電気代が思ったより高い」「停電したら家じゅうの設備が止まるのでは」と不安を感じていませんか。
じつは、そうしたオール電化ならではの悩みを解消するカギが蓄電池です。
夜間の安い電力をためて昼間に使えば、毎月の光熱費をぐっと抑えられます。 さらに災害などで電気の供給がストップしても、蓄電池があればエコキュートやIH、エアコンといった200V機器をふくむ家電をそのまま動かせる可能性が高まります。
とはいえ、蓄電池は容量や価格の幅がひろく、「どれくらいの容量が必要なのか」「費用はいくらかかるのか」「うちの設備と連携できるのか」といった疑問も尽きないでしょう。
この記事では、オール電化と蓄電池の相性が良い理由から、メリット・デメリット、失敗しない容量・価格の目安、選定チェックリストまでを一本の記事で網羅的に解説します。 「蓄電池を導入すべきかどうか」を判断するために必要な情報をまとめていますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
オール電化に蓄電池が「相性が良い」理由

オール電化住宅では、調理はIHクッキングヒーター、給湯はエコキュート、冷暖房はエアコンと、あらゆる生活エネルギーをすべて電気でまかなう仕組みになっています。 ガスを使わないぶん光熱費の管理がシンプルになるメリットはありますが、その反面「電気だけに頼っている」からこそ生まれる弱点も存在します。
蓄電池は、その弱点をピンポイントでカバーできる設備です。 ここではまず、オール電化が抱える具体的な課題と、蓄電池がどのように補完するのかを整理していきましょう。
オール電化の弱点(電気代高騰・停電リスク)と蓄電池で補えること
オール電化の弱点は大きく2つに分けられます。 **「昼間の電気代が高くなりやすいこと」と「停電時にすべてのインフラが止まること」**です。
まず電気代について見てみましょう。 オール電化向けの電力プランは、深夜帯の料金を安く設定するかわりに、昼間の料金が割高になる設計が一般的です。 たとえば東京電力の「スマートライフS」プランの場合、午前6時~翌午前1時の従量料金と深夜帯では1kWhあたり10円以上の差がつくケースもあります。 エコキュートの沸き上げは安い深夜に行えますが、在宅ワークの増加や夏場のエアコン稼働などで昼間の電力消費が増えると、電気代は一気にはね上がります。
つぎに停電リスクです。 ガス併用の住宅であれば、停電中でもガスコンロでお湯を沸かしたり、調理をしたりできます。 ところがオール電化住宅は、停電するとIH・エコキュート・エアコンのすべてが使えなくなるため、生活機能が丸ごとストップしてしまいます。 とくに小さなお子さんや高齢の方がいるご家庭では、真夏の冷房停止や冬場の暖房停止は深刻な問題になりかねません。
蓄電池を導入すると、この2つの弱点を次のようにカバーできます。
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オール電化の弱点 |
蓄電池で補えること |
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昼間の電気代が高い |
深夜の安い電気を蓄電池にためておき、昼間に使うことで単価差のぶんだけ節約できる |
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停電時にすべての機器が停止する |
ためておいた電気を非常用電源として使い、IH・エコキュート・エアコンなどの生活設備を維持できる(200V対応・全負荷型の場合) |
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在宅時間が長いと電力消費が増える |
太陽光発電と組み合わせれば、日中の発電電力を自家消費に回せる |
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電気料金の値上がりに弱い |
自家消費率を高めることで、電力会社からの購入量そのものを減らせる |
このように、蓄電池はオール電化住宅の「電気への依存度の高さ」を逆手にとり、使い方を最適化するための設備として非常に相性が良いのです。
蓄電池の基本(何ができる設備か/非常用電源としての役割)
蓄電池と聞くと大がかりな装置を想像するかもしれませんが、仕組みはスマートフォンやモバイルバッテリーと同じ「くり返し充放電できる二次電池」です。 家庭用蓄電池の場合、おもにリチウムイオン電池が採用されており、電気をためて好きなタイミングで使えるという基本機能を住宅規模で実現しています。
家庭用蓄電池でできることをまとめると、以下のとおりです。
- 電力会社の安い深夜電力を充電し、電気代の高い昼間に放電して使う
- 太陽光パネルで発電した余剰電力をためておき、夜間や天候の悪い日に使う
- 停電時に自動で切り替わり、家庭内の一部または全体に電力を供給する
- HEMS(ホームエネルギー管理システム)と連携し、充放電を自動で最適化する
とくに注目したいのが、非常用電源としての役割です。
停電時の供給方式には「特定負荷型」と「全負荷型」の2種類があります。
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供給方式 |
停電時に使える範囲 |
対応電圧 |
特徴 |
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特定負荷型 |
あらかじめ選んだ特定の回路のみ |
100Vのみ |
価格は比較的安い。冷蔵庫や照明など限定的な使用向き |
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全負荷型 |
家全体のすべてのコンセント |
100V+200V |
エコキュート・IH・エアコンなど200V機器も使える。オール電化向き |
オール電化住宅では、エコキュートやIH、大型エアコンなどが200Vで動いています。 そのため、停電時にも普段どおりの暮らしを維持したいなら、200V対応の全負荷型蓄電池を選ぶことが重要なポイントになります。 特定負荷型を選んでしまうと、停電時にこれらの機器が動かせず、「蓄電池を入れたのに使い物にならない」という事態にもなりかねません。
また、蓄電池は太陽光発電がなくても単体で導入できます。 太陽光パネルがない場合は深夜電力をためて昼間に使うのがおもな運用方法になりますが、オール電化の電力プランとの相性がよいため、蓄電池だけでも一定の節約効果が期待できます。 もちろん、太陽光発電と組み合わせれば、昼間の発電電力を自家消費に回せるぶん経済的メリットはさらに大きくなります。
オール電化×蓄電池のメリット・デメリット

蓄電池がオール電化と相性の良い設備であることは理解いただけたと思います。 ただし、どんな設備にもメリットとデメリットの両面があります。 ここからは、オール電化住宅に蓄電池を導入した場合の具体的なメリットと、知っておくべきデメリット・注意点をそれぞれ掘り下げていきます。
メリット(夜間の安い電気活用・自家消費・停電時の生活維持)
オール電化住宅に蓄電池を導入するメリットは、おもに3つあります。 それぞれ具体的な数字を交えながら見ていきましょう。
メリット1:夜間の安い電気をためて昼間に使い、電気代を節約できる
オール電化向けプランの多くは、深夜帯(おおむね23時〜翌7時前後)の電力単価が日中より大幅に安くなっています。 蓄電池に夜間の安い電気を充電し、電気代の高い昼間にその電気を使えば、昼夜の単価差のぶんだけ毎月の電気代を抑えられます。
たとえば6kWhの蓄電池を使い、昼夜の単価差が1kWhあたり15円だと仮定すると、1日あたり約90円、月間で約2,700円、年間では約32,000円の節約が計算上見込めます。 在宅ワークなどで日中の電気使用量が多いご家庭ほど、この恩恵は大きくなるでしょう。
メリット2:太陽光発電の電気を自家消費に回し、売電に頼らない暮らしができる
太陽光発電を設置しているご家庭では、昼間に発電した電気のうち使いきれない余剰分を蓄電池にためておくことで、夜間も太陽光の電気をそのまま使えます。 FIT(固定価格買取制度)の買取価格は年々下がっており、2025年度の住宅用10kW未満の買取価格は15円/kWh前後です。 売電するよりも自家消費に回すほうが経済的にトクになるケースが増えているため、蓄電池の存在価値は以前にも増して高まっています。
さらに、太陽光と蓄電池を組み合わせることで、電力会社から購入する電気を大幅に減らせる可能性があります。 いわゆる「電気の自給自足」に近い暮らしが実現でき、将来の電気料金値上げリスクへの備えにもなります。
メリット3:停電時でもオール電化の生活機能を維持できる
前述したとおり、オール電化住宅は停電に対してとくに脆弱です。 蓄電池があれば、停電が発生した際に自動で非常用電源に切り替わり、ためておいた電気で生活を続けることができます。
全負荷型・200V対応の蓄電池であれば、以下のような機器を停電中でも使用可能です。
- エアコン(冷暖房)
- エコキュート(入浴・給湯)
- IHクッキングヒーター(調理)
- 冷蔵庫(食品の保存)
- 照明、テレビ、Wi-Fiルーター
- スマートフォンの充電
内閣府の防災情報によると、震度6以上の地震では電力の復旧に平均で数日かかるケースも報告されています。 12kWhクラスの蓄電池があれば、冷蔵庫・照明・通信機器といった最低限の電力を約2日間まかなえるという試算もあり、オール電化住宅の防災力を底上げする設備として蓄電池は大きな安心材料になるでしょう。
これら3つのメリットを表にまとめると、次のとおりです。
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メリット |
具体的な効果 |
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夜間電力の活用 |
深夜の安い電気をためて昼間に使い、年間約3〜6万円の節約が見込める |
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太陽光の自家消費 |
余剰電力を夜間に回し、購入電力を削減。卒FIT後はとくに経済効果が大きい |
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停電時の生活維持 |
全負荷型なら200V機器もふくめ家全体に電力を供給。数日間の停電にも対応可能 |
デメリット(初期費用・寿命/点検・設置条件)と注意点
蓄電池のメリットは魅力的ですが、以下のデメリットも正しく理解しておく必要があります。 「こんなはずではなかった」という後悔を防ぐために、しっかり確認しましょう。
デメリット1:初期費用が高額
蓄電池を導入するうえで最大のハードルとなるのが、初期費用の高さです。 蓄電池の価格は容量やメーカー、タイプによって大きく変わりますが、本体価格に工事費を合わせた総額で80万〜200万円以上が一般的な相場となっています。
容量別のおおまかな費用感は以下のとおりです。
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蓄電池の容量 |
本体+工事費の目安(税込) |
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4〜6kWh |
約80万〜130万円 |
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7〜10kWh |
約130万〜180万円 |
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11〜15kWh |
約180万〜250万円 |
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16kWh以上 |
約250万〜350万円 |
※あくまで目安の金額です。メーカーや販売店、設置条件によって異なります。
オール電化住宅では停電対策も考慮して10kWh以上の大容量が望ましいとされるため、150万〜250万円程度の予算を見込んでおくとよいでしょう。 なお、国や自治体の補助金を活用すれば実質負担を抑えることも可能です。 ただし、国のDR補助金(家庭用蓄電システム導入支援事業)は2025年7月以降、予算上限に達し受付を停止しています。 現在は自治体独自の補助金が頼りとなるため、お住まいの地域の制度を早めに確認することが大切です。
デメリット2:蓄電池には寿命があり、定期的な点検も必要
家庭用蓄電池に使われるリチウムイオン電池は、くり返し充放電するたびに少しずつ劣化していきます。 一般的な寿命の目安は10〜15年程度とされており、最新の製品ではサイクル寿命が1万回以上(毎日1回の充放電で約27年相当)に達するものも登場しています。 とはいえ、使用環境や充放電の頻度によって劣化速度は変わるため、メーカーの保証期間と保証内容は購入前に必ずチェックしましょう。
また、多くのメーカーが3〜5年ごとの定期点検を推奨しています。 点検費用は1回あたり数千円〜数万円程度ですが、長期間使ううえでは無視できないランニングコストになります。 保証期間中の点検費用が含まれているかどうかも、製品選びの大事な比較ポイントです。
デメリット3:設置場所やスペースの確保が必要
蓄電池は屋内型と屋外型の2種類があります。 屋内型は空気清浄機ほどのサイズですが、設置場所の確保が必要です。 屋外型はエアコンの室外機よりひと回り大きいものが多く、直射日光や高温多湿を避けた場所に置く必要があります。
とくに屋外設置の場合は、以下の点に注意が必要です。
- 設置場所が直射日光にさらされないこと
- 水はけがよく、浸水のリスクが低いこと
- メンテナンス時にアクセスしやすいスペースがあること
- 塩害地域の場合は、塩害対応モデルを選ぶこと
設置場所の条件が合わないと、そもそも導入できないケースもあります。 事前に設置業者に現地調査を依頼し、自宅の条件を確認しておくことをおすすめします。
さらに注意点として、蓄電池だけでは元が取れない可能性があることも押さえておきましょう。 蓄電池単体での年間節約額は約3〜6万円が目安です。 初期費用が150万円だとすると、単純計算で回収には25〜50年かかることになります。 太陽光発電との併用で節約効果をさらに上げるか、「経済性だけでなく停電対策や安心感への投資」として割り切るか、導入の目的を明確にしたうえで判断することが大切です。
失敗しない容量・価格の目安と導入ポイント

蓄電池のメリットとデメリットを理解したうえで、つぎに考えるべきは「どのくらいの容量を、いくらで導入するか」という実践的なポイントです。 容量が小さすぎると停電時にすぐ電気がなくなり、大きすぎると初期費用が無駄にふくらみます。 ここでは、ご家庭の状況に合わせた最適な容量の選び方と、導入前に必ず確認しておきたい選定チェックポイントを解説します。
容量の考え方(家族構成・在宅時間・1日の使用量/非常時重視の目安)
蓄電池の容量を決めるときに基準となるのは、「ふだんの1日あたりの電力消費量」と「停電時にどこまで電気を使いたいか」の2つです。
まず、一般的な家庭の1日の電力消費量を確認してみましょう。 環境省のデータによると、4人家族の年間平均電力消費量はおよそ4,500〜5,500kWhとされています。 これを1日あたりに換算すると、約12〜15kWhです。 オール電化住宅の場合はエコキュートの消費もふくまれるため、ガス併用住宅より1日あたり2〜3kWh多くなる傾向があります。
つぎに、家族構成やライフスタイルにあわせた容量の目安を見てみましょう。
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家族構成・ライフスタイル |
おすすめの蓄電池容量 |
理由 |
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1〜2人暮らし・日中は外出が多い |
5〜7kWh |
日中の電力消費が少なく、夜間シフトで十分な節約効果が得られる |
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3〜4人家族・共働きで夜型 |
7〜10kWh |
夕方から夜間のピーク消費をカバーするにはこのクラスが安心 |
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3〜4人家族・在宅ワークあり |
10〜12kWh |
昼間の消費が多いため、深夜電力と太陽光電力の両方をためる運用が効果的 |
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5人以上の大家族 |
12〜15kWh |
家電の同時使用が多く、余裕ある容量が必要 |
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オール電化+非常時重視 |
15kWh以上 |
停電時にエコキュート・IH・エアコンまでフル稼働させたい場合 |
非常時の備えを重視する場合は、ふだんの消費量だけでなく「停電が何日つづいても生活できるか」を基準に考えましょう。 たとえば、冷蔵庫(消費電力約50W)、照明数か所(約100W)、Wi-Fiルーター(約10W)、スマートフォン充電(約10W)だけに絞れば、合計約170Wで1時間あたり0.17kWhです。 10kWhの蓄電池なら、この最低限の使い方で約58時間(約2.4日)持続する計算になります。
一方で、エアコンやエコキュートまで動かすとなると、数時間で蓄電池の電気を使い切ってしまう可能性があります。 太陽光発電があれば日中に再充電できるため、蓄電池と太陽光の組み合わせは非常時の持続力を大きく伸ばすカギになります。
容量選びで迷ったときは、以下の手順で考えるとスムーズです。
- 直近の電気使用量の明細から、1日あたりの消費電力量(kWh)を計算する
- その消費量の50〜70%をカバーできる容量を目安にする
- 停電対策も重視するなら、さらに2〜3kWh上のクラスを検討する
- 太陽光発電の有無や容量とのバランスを考慮する
なお、蓄電池には「定格容量」と「実効容量」があり、実際に使える電気は定格容量の80〜90%程度です。 カタログスペックの数字だけで判断せず、実効容量ベースで比較することも大切です。
選定チェック(200V対応・IH/エコキュート連携・太陽光容量・見積比較)
容量のめどがついたら、つぎは製品の選定にうつります。 オール電化住宅で蓄電池を選ぶときには、以下の4つのチェックポイントを必ず確認しましょう。 ここを見落とすと「買ったのに思った使い方ができない」という失敗につながります。
チェック1:200V対応かどうか(全負荷型 or 特定負荷型)
これはオール電化住宅にとって最も重要な確認事項です。 エコキュート、IHクッキングヒーター、大型エアコンはいずれも200Vの電源で動作します。 特定負荷型の蓄電池は停電時に100Vの回路しか使えないため、これらの機器を動かすことができません。
全負荷型であれば、停電時にも200V機器をふくめて家全体に電力を供給できます。 価格は特定負荷型より高くなる傾向がありますが、オール電化のメリットを停電時にも活かすなら、200V対応の全負荷型を選ぶのが基本です。
チェック2:IH・エコキュートとの連携がスムーズか
蓄電池とエコキュートの相性も確認しておきましょう。 最新のエコキュートのなかには、HEMS(ホームエネルギー管理システム)経由で蓄電池と連携し、**太陽光の余剰電力でお湯を沸かす「昼間シフト運転」**に対応したものがあります。 この連携ができると、深夜電力でお湯を沸かす従来の使い方に加え、晴れた日には太陽光のタダの電気でお湯を沸かすことも可能になります。
蓄電池とエコキュートのメーカーが異なる場合、連携機能に制限が出るケースもあるため、販売店に「うちのエコキュートと蓄電池は連携可能か」を具体的に確認することが大切です。
チェック3:太陽光発電の容量とバランスが取れているか
太陽光発電を設置しているご家庭では、パネルの発電容量と蓄電池の容量のバランスも重要です。 目安として、太陽光パネルの1日あたりの平均発電量と蓄電池の容量をおおむね同じくらいにするのが効率的とされています。
たとえば太陽光パネルが4kWの場合、年間の平均発電量は1日あたり約10〜12kWh(地域や天候による)です。 このケースでは、10〜12kWhクラスの蓄電池を選ぶと余剰電力を無駄なくためられます。
太陽光の容量が小さいのに蓄電池だけ大きくしても、充電に使える電気が足りず容量を持て余してしまいます。 逆に蓄電池が小さすぎると、せっかく発電した電力をためきれず売電に回すことになり、自家消費のメリットが薄れます。
太陽光発電と蓄電池のタイプの組み合わせは、以下を参考にしてください。
|
蓄電池のタイプ |
特徴 |
おすすめの状況 |
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ハイブリッド型 |
太陽光のパワーコンディショナと蓄電池のパワコンが一体化。変換ロスが少ない |
これから太陽光と蓄電池を同時に導入する場合。パワコンの交換時期と重なる場合 |
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単機能型 |
蓄電池専用のパワコンを使用。既存の太陽光システムに後付けしやすい |
すでに太陽光を設置済みで、パワコンがまだ使える場合 |
チェック4:複数社から見積もりを取り、内訳を比較する
蓄電池の販売価格は、販売店や施工業者によって数十万円の差がつくことも珍しくありません。 1社だけの見積もりで決めてしまうのは避け、最低でも2〜3社から見積もりを取って比較するのが鉄則です。
見積もりを比較するときは、以下の内訳をチェックしましょう。
- 蓄電池本体の価格(型番・容量・メーカーの確認)
- 設置工事費(基礎工事、電気工事、配線工事)
- パワーコンディショナの費用(ハイブリッド型の場合はセットになっていることが多い)
- 保証内容と期間(本体保証、自然災害補償の有無)
- 定期点検の費用と頻度(保証に含まれるかどうか)
- 補助金の申請代行の有無
- アフターサポートの体制(故障時の連絡先、対応スピード)
「本体が安いけど工事費が高い」「保証期間が短い」などの落とし穴は、内訳を並べて比較しないと見えてきません。 面倒でも複数社の見積もりを取り、総額だけでなく内訳まで確認することで、納得のいく選択ができるはずです。
また、訪問販売などで「いますぐ契約しないと補助金が終わる」とせかされるケースも報告されています。 国民生活センターも注意喚起をしている点ですので、焦って契約せず冷静に比較検討することを強くおすすめします。
まとめ

この記事では、オール電化住宅に蓄電池を導入するメリット・デメリットから、容量と価格の目安、失敗しない選び方までを解説しました。
あらためてポイントを整理します。
- オール電化の弱点である「昼間の高い電気代」と「停電時の全機能停止」を、蓄電池でカバーできる
- 深夜の安い電力を活用した節約、太陽光発電の自家消費、停電時の生活維持が主なメリット
- 初期費用は本体+工事費で80〜200万円以上が相場。補助金や自治体の制度を活用して負担を軽減できる
- オール電化住宅には10kWh以上の容量が望ましく、非常時重視なら15kWhクラスも検討する
- 200V対応・全負荷型を選ぶことが、オール電化での蓄電池導入では最も大切なポイント
- IH・エコキュートとの連携可否、太陽光容量とのバランス、複数社の見積もり比較を忘れずに
蓄電池は決して安い買い物ではありませんが、電気代の節約・停電への備え・将来の電気料金値上げリスクの軽減という3つの価値を長期にわたって提供してくれる設備です。
まずはご自宅の電力使用量を確認し、生活スタイルに合った容量を見きわめるところからはじめてみてはいかがでしょうか。 信頼できる施工業者に相談し、現地調査とシミュレーションを受けることで、ご家庭に最適な蓄電池の選択がきっと見えてくるはずです。
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